羆(ヒグマ)革の物語
ヒグマ革シリーズは、私が施せる最高の技術と、手に入る最高の素材を注ぎ込む、至高のラインです。
近年、北海道ではヒグマの生息域拡大にともない、農業被害や人身事故が深刻な社会問題となっています。年間数百頭ものヒグマが駆除されていますが、その多くは活用されることなく廃棄されてきたのが現状です。
私が扱うのは、そうして駆除されたヒグマの皮を鞣(なめ)した革。
そこにあるのは、命を無駄にせず、自然への畏敬の念を込めて循環させる、北海道ならではの「地産地消」という思想です。
この革小物を手にするたびに、北海道の大自然と、かつてそこに生きた圧倒的な生命の鼓動を感じてほしい。
北海道産のヒグマ革は、流通量が極めて少ない希少な素材です。まとまった面積の良質な部位を確保できる機会は、年に何度もありません。
だからこそ、納得のいく革が仕入れられた時だけ、私は針を動かします。
このシリーズにおいて、ミシンは一切使いません。
蝋引きした糸を使い、一針一針、力強く手で縫い上げます。革の声を聞き、その硬度と対話しながら、時間をかけて仕立てる。
それ以外の生半可な方法では、この強靭な革の持つ圧倒的な熱量を受け止めることが出来ない。
北海道の土地で生まれ、北海道の職人の手で仕上がる。
この革にしか宿らない、荒々しい「野性」と洗練された「品格」が同居した表情を、ぜひその手で確かめてください。
「在庫あり」の瞬間こそが、手に入れる唯一の好機。
次にいつ作れるかは、すべて革が導く運命に委ねられています。
ヒグマ革Lineup
